佐藤 龍仙(さとう りゅうせん) プロフィール

〜1971年 宮崎生まれ〜
〜5歳の時に書道を学び始める〜
〜高校3年生まで多数の書道展にて賞を受賞〜
〜高校卒業後、外国人を集めて書道のデモンストレーションを行う〜
〜その後渡米し、9年間をニューヨークとハワイで過ごした後帰国〜
〜故郷宮崎にて再び書を始める〜
〜師範獲得後、創作書道の活動を開始〜
〜作品展もさることながら自身の店「椿や」にて作品を展示中〜

『風のささやき』 30.5cm×39.5cm

朝の散歩や夜などひっそりとしたこの場所は風の音だけが聞こえることがよくあります。さわやかな天気の日、うららかな朝、木々の葉っぱがざわざわとこすれる音、まるで風が何かを話しかけているかのように感じることがあります。

『道』 23cm×26cm

だれもが歩む道です。それは人それぞれ違うけど、その途中でひょっこり誰かと出くわしたり一緒に歩いたり、途中で分かれ道にさしかかったり、行き止まりにさしかかったらあきらめずに戻ってもいいからまた道を出直せばいいし。坂道やくねくね道、歩きにくい道でも決して道を進むことをやめずに力強く歩いていってほしいと思いながら書きました。もちろん必要とあらば途中で休憩しながらね。

『彩』 44cm×36cm

秋らしい作品を作ってみました。自分で撮影した紅葉の画像に文字をいれてみました。季節の花を生ける生け花のように書も季節によって変えていくのはとても趣があっていいことだと思います。紅葉が彩り良く変化するように私達も彩りのある毎日を過ごして生きたいですね。

『舞』 45cm×57cm

楽しく舞う姿。頭に思い描いたのはフィギュアスケート。スピンをまわってる様子を舞という文字に当てはめてみました。あでやかで優雅な舞ではなく軽やかでスピード感のある舞を表現してみました。

『愛』 32cm×39cm

創作を始めてから思いつくたびにこの文字を書くのですがなかなか思ったようにできなかった字です。簡単なようで私としては大変難しい字だと思っていたので出来た時は大変うれしかったですね。何をするにしても愛は必要ですよね。

『一生懸命』 44cm×56cm

書を見てくれる人に希望や元気を与えたいといつも思っています。何事にも一生懸命になることって大切なことですが難しいことでもありますよね。見てくれる人に「一生懸命がんばれ!」とエールを送っているようで実は自分自身がに投げかけている言葉だと思います。

『絆』 56cm×44cm

たまたま北京オリンピックでも絆という文字を見つけました。 絆ってありがちだけどとても強い言葉ですよね。バックの交差している線は、絆という響きから中島みゆきさんの「縦の糸はあなた、横の糸はわたし」という歌詞を思い出し引いた線です。絆ってそんな糸で結ばれてるのかなと思うんですよね。

『神聖字集』 56cm×71cm

スピリチュアルなイメージで頭に浮かんでくる文字を書き集めた字集です。神を中心に信、体、祈、奉、魂、救を書きました。日頃の仕事、人間関係、都会の雑多などで疲れている人が多い世の中だと思います。そんな人達に心も体もリセットしてほしいという思いから出来た作品です。

『光と影』 42cm×53cm

光も影もお互いがあるからこそ生まれるもの。口に出して言いにくいのですが光と影のような関係ってなんにでもあてはまるのかなと思っていました。書の作品としては人々に元気、安らぎ、喜びを与えていければ・・・とそんな言葉や文字を書いていることが多いのですがたまにこのようにちょっと意味不明?みたいな言葉も書いてしまいます。

『一念発起』 52cm×67cm

創作として初めて書いた作品が喜怒哀楽なら、この作品は展示会のために書いた初めての作品です。書道家として自分らしく活動していこう!と決意した気持ちから一念発起と書きました。自分の作品としては未完成のような気がしますが、その未熟感が逆に初々しさをだしてる気がします。(正当化しすぎですかね〜。笑)

『喜怒哀楽』 22cm×27cm 非売品

昔から一般的に知られている書をずっとやっていた僕に、堀内先生という女性の先生が「自由に書く」ということを教えてくださいました。初めて教えていただいた時に書いた作品です。1字1字を見てその字の意味が見ている人に伝わるように書体も工夫して書いたものです。これが自分の創作の始まりです。

『満月の夜』 44cm×36.5cm 非売品

昔から満月は好きなんです。それになにか思い出残るようなことがあるときはなぜか満月だったりすることが多く、とても満月とは縁があるように思えます。相当な数を書いてもいっこうに出来ない作品も多い中、一発でOKを出した作品です。

『祭』 47cm×60cm

祭りという文字は躍動感をもって書きたく、なおかつ、書道をされない方でも読んでわかるように書体をあまりくずさないようにしました。
神輿、踊り、そのようなイメージが浮かんでくださるとうれしいです。

『椿』 44cm×36.5cm

店の看板に使った文字です。それまでの創作作品はどちらかというといつも力強いものが多い気がしていました。どんな文字を書いても似たような感じでは見る人にあきられてしまいます。「椿」という文字は女性的なしとやかさと優しさをあらわしたいと思っていました。ちなみに道路沿いの立て看板は対照的に肉厚な書体で書いています。

『海鳴り』 41.5cm×53cm

文字を書く前に紙にいろいろな模様を書くことが多いのですが、波を表す模様を書くことは多いです。その出来た波模様を見て出てきた言葉・・・それが「海鳴り」でした。海のイメージは自分のいる太平洋側というよりは日本海側のイメージです。雪がふぶいているような寒く、厳しく、波も荒く、空も暗い・・・そんな海に1人立っている自分がいる気がします。

『和』 42.5cm×54cm

この作品は文字よりもむしろ模様に重きを置きました。心が無の状態で描いたものなのですがそれだけでは書とはいえないのではないかと「和」という文字を入れたのですがこれも全く何も考えてなく書いた文字がたまたま「和」だったという不思議な作品です。

『夢』 46cm×39cm

初の淡墨で書いた作品です。けっして淡い夢ということではありません。正直なんとなく淡い感じで書きたかっただけなんです。
むしろ夢という時を軽いタッチで書くことにより明るい未来を指すようなイメージにしたかったのです。そういったところから額なども明るい感じにしました。

『飛』 53cm×40.5cm

展示会でこの作品を見た方が「この作品を見ると前向きな気持ちになれる」とおっしゃってくれたことが今でも印象に残っています。飛の文字の後ろは羽をイメージしました。
マットや、写真には写っていませんが額縁を金系にすることで空へ輝き飛躍するイメージを作り上げました。文字を力強く書くことで何事にも負けない強い精神力を持ちたいという希望もこめています。

『あした天気になあれ』 39cm×30cm

実家で飼われているメス猫「みーこ」を撮りました。裏庭で空を見上げた瞬間を撮ったものです。それはまるで「あした天気にならないかなあ」と言ってるかのよう。
もともとは捨て猫でしたが今ではすっかりお嬢様です。(笑) 写真を撮りそれに文字を書く初の試みでした。

『万歳』 40cm×48cm

気持ちが乗ったときに楽しい気持ちで一気に書き上げました。マットの色も赤系にすることにより、さらにめでたいイメージを出しました。お酒や焼酎などのラベルによさそうな感じがします。

『鬼』 59cm×66cm

気持ちを鬼にして書きました。というかむしろ頭の中で自分の知ってる鬼を想像しながら一気に書きました。
この作品は大きさとしても大きなものなので逆に魔よけとして飾れたら・・・という思いで書きました。
普段書道の手本でも、作品でも「鬼」という文字を書くことはあまりないと思いますし、なかなかユニークで個人的に気に入っています。

『病は気から』 58cm×72cm

心が病んでいた時に「これじゃいけない!」と自分に言い聞かせながら書いた作品です。
病の文字、特に点の部分は腫瘍をイメージしかなり重みのある字ですがほかの文字を軽いタッチで書くことで、病から立ち直る前向きな気持ちを表現しました。

『出逢い』 23.5cm×18.5cm

葉書大の作品です。まずバック模様を描きそれに合う言葉を思い浮かべました。
雨だれの音の聞こえる日曜の静かな朝に思い浮かんだ言葉はこの言葉です。
このようにバックの模様と文字共に自分の納得のいく作品を作るのは大変むずかしいですね。